2019年12月10日

ミイラ アンデスのミイラ1 世界最古のミイラは極度に乾燥した地域である、南米で生まれた 最初のミイラと頭骨の変形について

 総論はこれまでにして、もう少し地域ごとに個別の事情を見ていきましょう。

 世界で最も古いミイラをご存じでしょうか?それは意外なことに、エジプトとは縁もゆかりもない、南米はチリのアタカマ砂漠から出土しています。

 この地に栄えたチンチョロ文化で前5000年ほどのミイラが発見されているそうなので、エジプトよりも遥かに古い時代からミイラ化が行われてきたことになります。ただ、南米の先住民は文字を持たなかったので、彼らがそこに込めた思いについては想像するしかありません。エジプトとよりも古くらからミイラが作られてきたにも関わらず知名度が低いのは、こうしたところに要因があるのでしょうか。

 アンデスの海岸沿いの地域は、海岸沿いでありながら風向きの関係で年間降水量は極めて少なく、極度に乾燥しており、ミイラが生じやすい地域です。遺体を砂の中に埋葬すれば、乾燥した砂が遺体から急速に水分を奪い、自然とミイラが生じたのです。

 その状況は今も変わりません。約200体のミイラが展示されているメキシコのミイラ博物館は、税金を払えなかった人々のミイラが飾られていることで知られています。この土地では、死亡して埋葬されてから3年後に税金が払えないと、5年後に土中から掘り出されてしまうそうなのです。乾燥した地域では、これだけの期間土中に埋められていればミイラ化します。こうして掘り出されたミイラが展示されている、ということです。

 南米のミイラの中には、頭蓋骨が著しく変形しているものが見られます。死後に変形したものではなく、まだ成長期の頭蓋骨が柔らかい時期に、頭部に布をきつく巻きつけたり、器具で頭を押さえつけたり等、強い力を継続的にかけることで変形させたものです。矯正器具をつけたままミイラとされた者もいるので、それが分かるのです。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | ミイラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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