2017年12月05日

ローマ3 フン族11 フン族は撤退するが帰途も略奪を働き、アクィレイアを追い出された人々はベネツィアを建設する

 西ゴート族は、今はまだローマの同盟国に留まります。しかし、ローマが更に弱体化し、遂には滅びる5世紀末には「西ゴート族は勢力をあらゆる方向へ拡張して、より広い領域を征服するかゆすり取った。その範囲はピレネー山脈までのガリア南西部全域、二つの大都市アルルとマルセイユを含むプロヴァンス地方、クレルモンとオーヴェルニュ、そしてイベリア半島のほぼ全域に及んだ。」(『ローマ帝国の崩壊: 文明が終わるということ - 』)というように支配地域を大きく広げることになりました。

 異民族の占領地域ではローマ風の行政組織が維持されました。行政や事務に携わっていた者はそのまま各地に興った王国の行政官となっていきます。これらに加え、王国が各地に成立したことは地方の人々にとっては出世の機会が広がることも意味していました。もっとも、初期の破壊を生き延びた者にしか意味がないことでしょうけど。

 勿論、ローマの行政官がそのまま同じような業務を続けられたのは、新たな支配者が彼らの技能を役に立つものと判断したから利用したということに過ぎず、ローマが示したような平等は見られませんでした。例えば裁判や軍は異民族が握っていたのです。ただ、行政官をローマの人々が占めたことは異民族の国々の使う言語がローマ化していくことに繋がります。

 撤退したフン族は、行き掛けの駄賃とばかりにパドヴァやヴェローナといった都市を破壊し、ミラノを攻め落とします。ミラノは破壊されこそ免れましたが、被害は甚大でした。また、アドリア海に突き出た岬の先端にあるベネツィア人の都市アクィレイア攻撃します。長い包囲戦の末、攻城兵器まで繰り出しての攻撃に遂にアクィレイアは陥落、市民の多くは海上に逃げます。逃げ出した人々によって建設されたのがベネツィアと伝えられます。もっとも、島々には集落は既にありましたから、ゼロから作られたと考えるのは誤りのようです。

 北イタリアを席巻したフン族の次の狙いはローマだと誰もが思いました。

ローマ帝国の崩壊: 文明が終わるということ -
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ラベル:ローマ フン族
posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | ローマ3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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