2017年07月15日

キリスト教の成立 考古学の成果2 イエスはやはりユダヤ人以外の父を持つのか?謎の物語の読み解き

 まず、この話はユダヤ教神話におけるヨセフに名を借りてはいますが、ヨセフとは全く関係のない話であることは明らかです。なにせ、ヨセフ神話と全く展開が違いますから。

 加えて、キリスト教会がユダヤ教のヨセフについて延々と書かれた物語を保管すべき理由は存在しません。このことから、ヨセフに何らかの隠喩を被せたキリスト教文書だと見られています。

 そういう目で見ると、聖体拝領を思わせるような儀式やイエスの母マリアの懐胎にも似たアセナトの懐胎などが描かれていることが分かります。

 『失われた福音 −『ダ・ヴィンチ・コード』を裏付ける衝撃の暗号解読 - 』は、これをイエスとマグダラのマリアとの結婚と読み解いています。ただ、イエスの物語と読み解いたのはこの本の著者だけではなく、先行する研究者も同じ結論に達しています。

 もし本当にイエスの物語なら、実に興味深いことが見えてきます。まず、状況証拠から既婚者だろうと思われてきたイエスが結婚していたことが確定します。妻が異教徒だったこと、塔に住むような裕福な家庭で育ったことも分かりますね。面白いのは、マグダラのマリアのマグダラは出身地ではなく「塔」を意味するという説がることです。ということは、アセナトはマグダラのマリアである可能性が高くなります。

 こうした読み解きから、『失われた福音』はマリアがフェニキア人の女性祭司だったのではないかと推測しています。

 『ヨセフとアセナト』がイエスとマグダラのマリアの物語であるという前提を受け入れましょう。すると、次に疑問となるのはなぜラビと呼ばれる、律法主義者のイエスが異教徒と結婚しなければならないか、という問題です。

 イエスの生物学上の父がパンテラというローマ兵だった可能性があることを紹介しましたね。ユダヤ教は母親を通じて受け継がれる宗教です。ユダヤ人の母と、同じくユダヤ人の父親との不義の関係から生まれた子どもはマムゼールと呼ばれます。申命記には、こうした者は主の会衆に加わることはできないとあります。しかも、その効力は子孫に至るまで続きます。

失われた福音 −『ダ・ヴィンチ・コード』を裏付ける衝撃の暗号解読 -
失われた福音 −『ダ・ヴィンチ・コード』を裏付ける衝撃の暗号解読 -

面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | キリスト教の成立 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^
人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村