2017年04月19日

キリスト教の成立 イエスの青年時代1 結婚の有無すら分からないイエスの青年期

 死後何十年も立って、唐突に出てきた物語には注意が必要です。ワシントンが桜の木を折ってしまったことを正直に申し出たとして褒められたというエピソードが、彼の死後に唐突に出てきた事実があります。これは伝記作家によってでっち上げられたことが判明しています。同じようなことがあったとしても不思議はありません。

 興味深いのは、イエスが死んでからルカが処女懐胎を書くまでの間、キリスト教徒の一部はエジプトで信仰を伝えていたことです。処女懐胎は、こうしたエジプトの信者の信仰に応えるために加えられた可能性があります。

 このブログでも既に見ましたね。エジプトで父母の交わり無しで生まれてきた神のことを。そう、ホルスです。オシリスは弟のセトに殺され、切り刻まれた遺体はエジプト中に播かれました。妹でもあり妻でもあったイシスが遺体を集めますが、ペニスは魚に食べられてしまっていたため回収できなかった話がありました。ホルスはペニスを失った父と母の間に生まれていますから、イシスは処女ではないにしても、交わりなしに子を産んだのは間違いありません。黄金のペニスを付けたというバージョンの神話もありますが、ここでは都合よく忘れておきましょう(笑)

 イエス本人の若かりし頃については記録がないので分かりません。一応、12歳の時にユダヤ教の長老を言い負かしたという伝説はありますが、他の情報が全く無い中でこれだけポツンと出てくるのは創作であることを示唆します。信じるに足るものではないでしょう。

 私たちは、彼が結婚していたのか、子供が居たのかどうかすらわからないのです。

 ただ、当時を考えますと30代で独身というのもほぼあり得ないことです。マグダラのマリアこそがイエスの妻であったという説もありますが、はっきり明示されている史料は存在しません。ただ、彼女とイエスの母マリアが共にいる際の描写から、イエスとマグラらのマリアが結婚していたと、『レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス) - 』では指摘しています。この仮説については、『ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻セット [文庫] [Mar 02, 2016] ブラウン, ダン [文庫] [Mar 02, 2016] - 』で取り上げられましたので、ご存じの方も多いことでしょう。真偽を判断するだけの知識を私は持ちませんが、面白い仮説ではあると思います。

 イエスは結婚していたと考えるのは無理な仮説どころか、妥当な考えでしょう。誰が相手だったか、子どもが居たのかどうかは永遠の謎ですが。

レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス) -
レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス) -

ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻セット [文庫] [Mar 02, 2016] ブラウン, ダン [文庫] [Mar 02, 2016] -
ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻セット [文庫] [Mar 02, 2016] ブラウン, ダン [文庫] [Mar 02, 2016] -

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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | キリスト教の成立 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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