2017年04月18日

キリスト教の成立 イエスの誕生6 マリアは永遠の処女という、私には薄気味悪い誤謬の誕生

 尚、福音書は、良き知らせの意味である福音(evangelion)の書かれた書という意味で、「天の国は近づいた」というイエスのメッセージのことです。イエスはすぐに来ると予言していたはずなのですが、人間の尺度からすれば随分外れてますね。地質学的には100万年だと一瞬と表現されますから、神の尺度ではまだまだ先なのかもしれません。終末を気長に待つことにしましょう。

 イエスには兄弟も居ました。ヤコブ、ヨセ(またはヨセフ)、ユダ、シモンの4人の弟と、サロメとマリアという2人の妹です。ただし、妹たちの名前は福音書では触れられておらず、初期の伝承によるため不正確かもしれないとの由です。

 マリアはイエスを処女懐胎し、以後はヨセフと結婚したのに互いを知ることは無かったという、全く現実味を感じさせない出来損ないの物語もあります。夫婦は現代日本の仮面夫婦さながら、性とは縁のない生活を送った、などと言われても、「んなわけねぇだろ」としか言えませんね。これも(今更言うのも何ですが)創作です。最初に処女懐胎を記したのはルカで、イエスの死後60年〜70年も経った後のことです。それまでは、処女懐胎に類する話は記録されていません。

 永遠の処女というフィクションをマリアに押し付けたのは、374年の神学者エピファニオスが最初のことです。4世紀後半になるとマリアの息子たちはイエスの兄弟ではなく従兄弟だったとされていきます。東方教会はヨセフの前妻の息子とすることで夫婦生活がなくても兄弟がいた理由を説明していますが、説得力を感じることができるかどうかは貴方の信心の篤さに掛かっています。プロテスタントは実にまっとうに、彼らはマリアが処女懐胎でイエスを生んだ後にヨセフとの間に得た実子としています。

 異常出生譚が持て囃されるのはいつの時代も変わりません。イエスが新宗教の開祖に祭り上げられた後、信者たちの結束を高めるために、イエスにも生まれそのものからして特別だったとする物語が必要とされたのでしょう。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | キリスト教の成立 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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