2017年03月17日

ローマ2 プリニウス1 噴火の報を受け、博物学者でもあるプリニウスは友人の救援に向かい、死を遂げる

 大プリニウスは直ちに救援用の艦隊を仕立てて被災地に向かうことを決意します。そして小プリニウスにも一緒に行こうと声をかけているのですが、まだ18歳で勉強中だった小プリニウスは残って勉強することを選びました。

 港でプリニウスは件の友人の妻から助けを求める手紙を受け取ります。急いで4段櫂船を準備すると、救助に出発しました。思うに、彼の心の中には、決死の救出行などといった悲壮な覚悟ではなく、とんでもないことが起こっている現場を近くで見てやろうという好奇心が勝っていたのではないでしょうか。

 実際、プリニウスの好奇心は目の前で起こる天変地異の前で雲散霧消することは決してありませんでした。船に軽石や小石が降り注ぐ中であるにも関わらず、いつも通り、目の前で起こることを逐一口述筆記させているほどです。

 溶岩が海に流れ込むせいで接岸も覚束ない状態で、船長からは上陸中止を求められますが、プリニウスは拒否し、上陸を敢行します。そして無事に友人のポンポニウス宅に辿り着きました。ポンポニウスはいつでも逃げられるように船に家財を積み込み終えてはいたが、逆風で動けない状態でした。

 プリニウスはポンポニウスを安心させようとしたのか、風呂に入り、いつもと変わらぬ様子で夕食を摂ります。鼾が部屋の外まで漏れ聞こえたと伝えられますから、ぐっすりと眠ったことは確実です。その間にも屋敷周辺には火山灰が降り注ぎ、ドアの開閉すら危うくなりました。

 眠れぬ夜を過ごしたポンポニウスはプリニウスを起こさせ、今後のことを相談します。火山性地震が相次ぎ、家の中に留まり続けることは危険だとの意見が勝ち、彼らは降下物から身を守るために枕を頭に載せて紐で括り付けて、外へ逃れました。

 既に時刻は昼になっていましたが、噴煙が日光を遮り、夜のようだったと伝えられます。海辺まで逃れたプリニウスたちでしたが、とても船を出せるような状態ではありません。プリニウスは亜麻布に寝そべり、冷たい水を求め、何度か喉を湿らせています。ところが、ここも安全ではなかったようで、硫黄臭が満ちてきます。プリニウスは奴隷の力を借りて立ち上がろうとしたのですが、立ち上がることはできず、そのまま倒れて息を引き取りました。偉大な博物学者の、知的好奇心に左右されてしまったが如き最期でした。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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