2017年03月15日

ローマ2 ティトゥス1 心優しいティトゥスの即位 その性格を表す結婚にまつわるエピソード

 即位したティトゥスは哀れなブリタンニクスの像を建立し、友人の記憶を後世に残しています。

 もう一つ、ティトゥスの他人との関わり方を端的に示すエピソードがあります。彼が(生きていさえ居れば)次期皇帝となるのが確実となった頃、独身でした。前の妻はネロの対抗勢力に属する家の出だったため、ピソの陰謀が露見した際に離婚していたのです。

 まだ30代で男盛りのことですから、女性への愛着が湧くのは極めて自然なことです。ティトゥスには想いを寄せる女性が居ました。ユダヤ戦争の際に知り合った、ユダヤ北部の王アグリッパ2世の姉で12歳年上のベレニケこそ、その相手です。彼女は美女として知られるだけではなく、教養豊かで、ユダヤ人迫害には声を上げる才気煥発な人物でした。才色兼備で理想の結婚相手だと言えるでしょう。もし、ティトゥスが次期皇帝でさえ無ければ。

 アグリッパ2世が姉を帯同してウェスパシアヌスを表敬訪問した際、2人は再会します。ティトゥスは彼女との結婚を望みました。しかし、次期皇帝の座が確約されているティトゥスが外国人と結婚することにローマ市民は猛烈に反発、ウェスパシアヌスとティトゥスが参加した競技場のイベントで大ブーイングを行うことで民意を示しました。ティトゥスは自分の立場を鑑み、恋を諦めました。

 以後、ティトゥスは結婚していません。市民の支持を得られない結婚を諦め、独身を貫くティトゥスに民衆は深く同情しました。だったら結婚を認めてやれよ、という話なのですが。

 他にも、密告を禁止したり、父が建設を始めたコロッセオの落成記念に100日競技会を開いたりと、民衆の心を掴みます。寛大で、ウェスパシアヌスの吝嗇を笑う喜劇(葬式の高額さに驚いたウェスパシアヌスが死から蘇り、葬式はやめて死体など川に流してしまえというもの)に対しても禁止や罰則といった措置を取っていません。

 民衆の支持が高まったことは言うまでも無いでしょう。


面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^
人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村