2016年05月03日

ブックガイド32 アレキサンドリア図書館の栄光2

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫) -
アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫) -

 古代ギリシアに30以上の歯車が組み合わされた複雑な機械があったと言われても、少し前までなら誰も信じなかったでしょう。技術の発展には、たった1人の天才がいるだけでは駄目です。1人の一生を遥かに越えた長期に渡る知識と経験、知識が凝縮された形としての治工具が必要です。誰も誇大に精密機械があったとは思わなかったのも当然です。

 こうした認識を覆す、画期的な発見となったアンティキティラ島の機械について、発見から解明の過程を克明に記しているのがこちらです。この奮闘の物語自体も面白いのですが、対象となる機械そのものも技術的な面に加えて機械が実現しようとした科学的な知見という点からも実に興味深いものです。

 古代の天文学や技術がどれほど優れていたか、その事実に圧倒されます。


図解 古代・中世の超技術38―「神殿の自動ドア」から「聖水の自動販売機」まで (ブルーバックス) -
図解 古代・中世の超技術38―「神殿の自動ドア」から「聖水の自動販売機」まで (ブルーバックス) -

 サブタイトルにありますように、古代でも限られた道具と技術を使った自動ドアや聖水自動販売機といった機械細工が作られていました。こちらの本では38の古代の技術を紹介してくれています。

 本作中で「図面は真実を語るということを信条としている」と語る通り、各々には(著者の想像も交えて)簡略図が記されていますので、私達にも動作の原理が分かるようになっています。

 それにしても、古代の人々は限られた情報の中からよくぞこうした技術を編み出したものです。普遍的な価値を持つ、科学や技術の強みを教えてくれる一冊です。


宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) -
宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) -

 数学分野のテーマをドラマティックな人間ドラマに絡めて描き出す、サイモン・シンがビッグバン宇宙論がどのように生まれ育ったか、天文学史を追いながら解説してくれているのがこちら。

 ビッグバン宇宙論についてはある程度知ったつもりではありましたが、こちらは読み物としても大変に面白く、一気に読み尽くしてしまいました。

 今回ご紹介していますのは、月や太陽までの距離や大きさを地上にいながら知る方法が紹介されているためです。古代ギリシア人の力に驚くと同時に、現代の知の世界の広がりを感じさせてくれる素晴らしい本ですので、宇宙論に興味が有る方はぜひ手にとって見てください。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックガイド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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