2020年09月08日

三国志 酸棗軍団の蹶起 酸棗の集団では臧洪が盟主となり、董卓を討つことを誓う 一部参加者は積極的ではなく、失敗の萌芽が見える

 劉岱らは壇を築いて誓約を行おうとしますが、互いに譲り合って盟主が決まりません。最終的に、彼らはみな臧洪を推薦したため、臧洪は血を啜って「漢の王室は不幸に見舞われ、賊臣董卓が悪行を行い、天子に危害を加えて人民を虐待しており、国家が破滅し天下が転覆しそうになっております。兗州刺史の劉岱、豫州刺史の孔伷、陳留太守の張邈、東郡太守橋瑁、広陵太守張超らは正義の兵を糾合し、困難に立ち向かおうとしている。我らは盟約を結び、心を1つにして臣下としての忠節を捧げ、首を失い頭を落とそうとも、二心を抱くことは無いであろう。この盟約に背く者があれば、その生命を奪い、子孫をも絶滅させることであろう。天の神よ、地の神よ、皇室のご先祖の御霊よ、どうかご照覧賜らんことを」と誓を立てました。

 言葉は激情に満ち、臧洪の眼からは涙がとめどなく流れました。聞いた者は一兵卒に至るまで、激しく感情を高ぶらせ、忠節を捧げようとしたというのですが、率先して進撃しようとする者がなく、食料が尽きたので軍は解散した、とあっさり記しています。

 裏切りを生まないために、宗教的な権威を用いているところが興味深いですね。

 なお、この時に臧洪が盟主となったのは酸棗に集まった諸侯の間のことで、反董卓連合軍全体のことではありません。

 三国志武帝紀によると、後将軍袁術、冀州牧の韓馥、豫州刺史孔伷、兗州刺史劉岱、河内太守王匡、渤海太守張邈、東郡太守橋瑁、山陽太守袁遺、済北の相鮑信らがそれぞれ数万の兵を率いて連合します。

 韓馥は檄文を受け取ると、従事に「袁氏を助けるべきか、董卓に援助するべきか」と相談します。侍中の劉子恵は「兵を挙げるのは国のためです。どうして袁だの董だの仰るのですか」と忠言を受け、恥じ入りました。ただ、劉子恵は先頭に立って反乱を起こすことは避け、他の者が挙兵した後で参加すべきだと説きました。韓馥はそれに従ったのでした。誰もが積極的に董卓を討とうとしていたわけではないことがこの時点で見えるのは興味深いことです。


面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | 三国志 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^
人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村