2020年01月04日

ミイラ 現代のミイラ 極めて宗教であるミイラは現代でもその価値を失っていない 聖人の遺骨やミイラに価値を見出す人々 ザビエルのミイラ

 なお、大英博物館にも人魚のミイラが展示されています。興味を持たれた方は探してみては如何でしょうか。また、他にも各地に鬼や河童のミイラがあることが知られていますので、探し歩くのも面白いかも知れません。ただし、そのときには作りものであることをお忘れなく。

 人工ミイラを生み出してきた人の心、つまり、死者を悼み、死や遺体を特別なものと考える心は近代化しても変わるようなものではありません。

 近代や現代でも、上記の極めて宗教的な動機からミイラが作られることがあります。あるいは、自然とミイラとなった後に、崇拝されることがあります。

 例えば日本にキリスト教を布教師にやってきたフランシスコ・ザビエルはミイラ化されています。イエズス会創設メンバーの1人でもあるザビエルは1552年に中国で死去します。享年46でした。

 ザビエルの遺体は石灰と共に埋葬されたことでミイラ化しました。後に布教にあたっていたインドへ移されました。1614年にイエズス会総長の命令により、腕が切断されてローマのジェズ教会へ運ばれています。その他にも、マカオに上膊、日本にも胸骨の一部が残っています。

 宗教が絡むのであればまだ理解できます。ゴータマ・シッダルタの場合、遺骨(仏舎利)を合計するとゾウを上回るほどの骨が残されています。信仰心があれば、どこからどうみても怪しいものでも聖なるものと信じられますし、そこには価値があるとみなされるのです。

 ちなみに、中唐を代表する詩人で科挙に合格して政治家となった韓愈は、皇帝が実に怪しい仏舎利を多額の資金で購入することを「仏骨を論ずる表」で批判して左遷させられています。この時に読まれたのが、「左遷されて籃関(らんかん)に至り姪孫(てっそん)の湘に示す」です。

 その中の「雲は秦嶺に横たわり 家何くにか在る」の部分は、稲葉一鉄が織田信長に助命され、重用されるようになるきっかけを作ったことでも知られるのですが、完全に余談でしたね。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | ミイラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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