2018年05月08日

春秋戦国 豫譲の復讐1 智伯瑤から国士と遇された豫譲、超無恤への敵討ちを誓う

 智伯瑶の滅亡に触れたからには豫譲の物語を外すわけには行きません。

 豫譲は范氏、中行氏に仕え、両家滅亡後は豫譲を主君としていました。先の范氏、中行氏からは特に目をかけられなかった豫譲でしたが、智伯瑶だけは彼を国士と遇しました。

 豫譲は運命の日に智伯瑶の側にいなかったために生き延びていました。そして主君の死と、遺体が辱められたことを知ると、「ああ、『士は己を知る者の為に死し、女は己を説(よろこ)ぶ者の為に容る』とか。智伯さまはおれの理解者だった。おれはきっと仇を討って死ぬぞ。それで智伯さまにご恩返しができるとなれば、おれの魂も恥をかくことはあるまい」(『史記列伝 2』刺客列伝)と述べて趙無恤暗殺を図ります。

 え?誰がこの危険極まりない、趙無恤の耳に入ったら暗殺が失敗するであろう独り言を聞いていたのか、ですって?鋭いツッコミの通り、豫譲の独白とされるものは、豫譲のとった行動から作り出されたフィクションでしょう。

 史記にはどうにもこの手の史実性の怪しい話が紛れ込んでいるので、起こった出来事は歴史的事実かもしれませんが、人の心の動きやら会話は怪しいものと思うのが良いでしょう。

 さて、豫譲は趙無恤に近づくため、姓名を変えて刑余の者になりすまし、懐に匕首を忍ばせて便所の壁塗りとなります。趙無恤はトイレに近づきますが、胸騒ぎがして調べさせると、果たして豫譲でした。護衛が豫譲を誅殺しようとしますが、趙無恤は豫譲を義士として釈放させました。

 次に豫譲は身体に漆を塗ってハンセン病患者に見せかけ、更に炭を飲んで声を変え、市場で物乞いに扮しました。妻でさえ夫を見分けることができないほどの変わり方だったと伝えられます。ところが、友人にはバレてしまい、話しかけられます。

史記列伝 2 (岩波文庫 青 214-2)
史記列伝 2 (岩波文庫 青 214-2)


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | 春秋戦国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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