2018年05月07日

春秋戦国 晋の崩壊3 晋陽は水攻めで陥落寸前となるが、智氏の強欲を警戒する韓・魏を離反させ、逆に智氏を滅ぼす

 趙無恤は父の喪が開けきらぬうちに、姉婿にあたる代王を宴に招き、宴席上で代王を捕らえると、そのまま処刑してしまいます。姉は趙無恤を詰って自殺しましたが、王を失った代はそのまま趙に吸収されるのでした。この頃、既に兄の伯魯は他界していたため、無恤は伯魯の遺児に代を与えて恩に報いています。

 この趙無恤が、日の出の勢いの智伯瑶の要求を拒絶したのです。格好の介入理由を得た智伯瑶は、韓魏と語らい、共に趙に攻め込みます。趙無恤は晋陽に逃げ込み、それを追ってきた智・韓・魏の連合軍が晋陽を包囲しました。

 攻城戦が遅々として進展しないことに苛立った智伯瑶は、汾水の水を城に注ぎました。水に濡れた食料は傷んでしまいます。城内は飢え、子を取り替えて食う有様を呈しました。

 智伯瑤は魏駒を御者に、韓虎を添え乗りとさせていました。水攻めの様子を見て、「水で他国を滅ぼせるものだなあ」と言います。それを聞いた魏駒は韓虎を肘でつつき、韓虎は魏駒の足を踏んで、互いに警戒するよう注意を促します。韓も魏も、都は川の近くなので、同じことをされかねないのです。

 絶体絶命のピンチでしたが、趙襄子は密かに使者を城から出し、韓魏に接触します。そして、「唇滅びれば歯寒しと言われます。智伯瑶は強欲で、仮に趙を滅ぼしたとしてもそれで満足することはなく、次は韓、魏が侵略を受けるでしょう」、と、智伯瑶への叛逆を持ちかけます。

 韓虎も魏駒も内心では智伯瑶を最大の危険人物だと見做していましたから、趙無恤の誘いに乗ることを決めました。

 約束の日、智氏の軍に韓と魏の軍が襲いかかります。趙も晋陽を討って出て攻撃を仕掛けることで、智軍は完全に包囲され、殲滅されました。智伯瑶は囚われ、殺害されます。

 かつて趙無恤は宴席で智伯瑶に酒を浴びせかけられたことがありました。その恨みを晴らすため、趙無恤は智伯瑶の頭蓋骨に漆を塗って盃としました(頭蓋骨を便器にしたとされることもありますが、他の事情など鑑みるに、どうやら盃が正しいようです)。それで飲む酒が美味しいものか、私には甚だ疑問ですが……。

 かくして智氏は滅び、晋の実権は韓魏趙の3卿の手に落ちました。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | 春秋戦国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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