2017年04月13日

キリスト教の成立 イエスの誕生1 ダビデの子孫(?)のイエス、ナザレで誕生

ここではイエスを実在の人物なのかあるいは宗教的権威を詰め込まれた神話上の存在に過ぎないのかを詰めることはなく、話を進めます。実在したかどうかに興味はありますが、絶対に答えは出ませんからね。それに、不在説を加味した上で、私はイエスが実在した人物であると思っておりますし。

 イエスは小さな村ナザレで生まれました。このことは、彼の幼少期における、唯一の信じることができる事実です。ただ、生年は分かりません。マタイはマリアの受胎がヘロデ王の統治期間だったと書き、ルカはキリニウスがシリア総督だったと書きます。ところが、ヘロデの在位は前4年まで、キリニウスのシリア総督就任は後6年のことですから、両方を満たすことは不可能なのです。

 マタイとルカは受胎告知について触れています。結婚前、ヨセフは許嫁のマリアが身籠っていることを知ります。マタイによる福音書によればその直後、夢でマリアは精霊によって身籠ったと告げ、イエスと名付けて育てるように命じています。一方、ルカによる福音書では、精霊が現れるのはマリアのもとです。マリアは自分は男を知らないのにと言って困惑したとあります。

 この印象的な話が最初期に成立したマルコによる福音書に全く触れられていないのは不自然です。あるいは、マルコによる福音書が書かれてからマタイとルカの福音書が書かれる前に作られ、広まった話かもしれません。

 マタイによる福音書は、アブラハムからダビデを経てイエスの父ヨセフ(遺伝的にはともかく、戸籍上――戸籍という表現は便宜的なものですが――の)に至る系図から始まります。勿論、これは真実の家系図と考えるべきではなく、イエスを偉大なユダヤのリーダーに結びつけたいという動機から生まれたものでしょう。同じように、ルカによる福音書にも系図が載っていて、それはマタイによる福音書とは異なります。『イエスの王朝 一族の秘められた歴史 - 』では、後者をマリアの家系ではないかとし、イエスは父方からも母方からもダビデに行き着くとした上で、このような事細かな系図をルカ福音書がでっちあげたとは考えにくいから系図は真だろうとしています。

イエスの王朝 一族の秘められた歴史 -
イエスの王朝 一族の秘められた歴史 -


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | キリスト教の成立 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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