2017年04月05日

ローマ2 ドミティアヌス8 フラウィウス朝が国家を安定させたことが、次の五賢帝を生むことになる

 しかし、ドミティアヌスの防衛戦略は現実に即したものでしたし、属州総督の綱紀粛正を図った辺り、単なる暴君とは思えません。だからこそ、後の5賢帝の時代にも、ドミティアヌスの政策は廃棄されませんでした。

 私が思うに、ドミティアヌスに対する評価は、既得権益を握る側か、支配される側かで大きく変わったのではないでしょうか。もし私が当時の元老院議員であれば、自分たちの権益を犯そうとするかのようなドミティアヌスを嫌ったでしょうし、兵士や下層市民であれば悪くない指導者と思ったかも知れません。元老院議員に対してもう少し寛大であれば、あるいはドミティアヌスは名君として知られるようになっていたのではないかと思います。

 ドミティアヌスに対し、元老院は記録抹殺刑を決議しました。そのため、彼に関する記録は多くが破棄され、遺骨は皇帝廟に葬られることも赦されませんでした。

 ドミティアヌスが暗殺された直後、元老院議員のネルウァが即位します。そして史上に名高い5賢帝によって、ローマは安定した国家運営が行われることになります。ただ、フラウィウス朝のラストエンペラーはこうして不慮の死を遂げましたが、フラウィウス朝の皇帝たちが支配態勢を再び整えたことが5賢帝による黄金時代を開くことに繋がったことは押さえておきましょう。

 ただ、ここで一度ローマの歴史から離れて、後にローマの求心力となり、またローマを内から滅ぼすことにもなる、ある事象へ目を向けることにしましょう。即ち、キリスト教の成立について、暫く時間を割こうと思います。

 事前に断っておきます。私は信仰を持ちません。従って、キリスト教を信仰する方には受け入れられないことも書くことになりますので、不信心の愚か者が適当なことを書きやがって、もう間もなくやってくる(2,000年ほど前にはもう間もなくやってくるとされていました)終末の時には救われないぞ、くらいの気持ちで見ていただけるとありがたく思います。


面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
面白いと思ったら押して下さると嬉しゅうございます^^
人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村