2016年05月18日

ローマ 建国神話13 クーマエの巫女の予言 本当にろくな事をしない非モテ系色狂い神アポロン

 このタルクィニウスの時代(先々代の同名の王の代とする説もありますが)、クーマエの巫女が神から授かった力で記したという予言書を売りにやってきます。

 非モテ男性の守護神と言っても良いであろうアポロンが若く美しい女性に言い寄りますが、例によって例のごとく、アポロンはフラレてしまいます。アポロンは復讐として、その女性が臨んでいた不死をプレゼントします。アポロンが残虐なのは、この時に不老はセットにしなかったことです。老いさらばえて容姿の衰えても決して死ぬことのない彼女は気味悪がられて村八分にされ、クーマエの洞窟に住み着きます。哀れに思ったアポロンは彼女に予言の才能を与えました。こうして彼女はシュロの葉に予言を書き続けたとされます。

 トロイアの王女カッサンドラに対する仕打ちと言い、本当にろくなことをしない神様です。

 巫女はタルクイニウスに書き溜めた9冊の予言書を売ろうとするのですが、王は断ります。巫女は3冊を火にくべ、残った6冊を最初と同じ値段で買わないかと尋ねます。王が再び断ると、巫女は更に3冊を焼き、最後の3冊を同じ値段で買わないかと訪ねます。気が変わったのか買い叩こうとしたのに失敗したと悟ったのか、王はこれを購入しました。

 ローマが危機に陥るたび、時の支配者はこの予言書を紐解いた、と伝説に謳われます。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂絵画にも彼女の姿が書かれているそうですので、イタリアを訪れる予定の方は探してみてください。

 さて、タルクィニウス傲慢王の破滅は息子が導きました。

 息子のセクストゥスは友人コラティノスの妻で美女として知られるルクレツィアに言い寄り、強引に関係をもちます。ルクレツィアは辱めを受けたことを夫と父に告げ、自殺してしまいました。この行動で、ローマ市民の怒りは遂に限界を越えたのです。

 ルキウス・ユニウス・ブルートゥスを中心とした反乱が勃発し、タルクィニウスは追放されます。王位を諦めないタルクィニウスはエトルリア人の都市に拠り、復権を狙います。

 傲慢王追放後のローマでは共和制が樹立され、民会(コミティア)で指導者を選出するようになります。彼らがバランス感覚に優れていた証左として、専制政治に戻らないように最高位の執政官には2名が選出されるようになったことを挙げておきましょう。尚、執政官は「共に耕す者」を意味するコンスルと呼ばれます。畑を耕す1対のウシに例えられたそうですから、2人で力を合わせることが前提でした。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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