2016年05月16日

ローマ 建国神話11 ローマ軍レギオンに向けた軍制改革

 トゥリウスは、その名前から一説に奴隷女(セルウァ)の子であるとも言われます。出自は不明ですが、王妃のお眼鏡に叶うだけのことはありトゥリウスは民衆の支持を集めることに成功します。それを見届けると王妃はトゥリウスに王位を移しました。王権が完全に私物化されていることに、エトルリア人の力の大きさが見て取れるでしょう。

 特筆すべきことは、人口調査に基いて人々を6階級に分けたことでしょう。そして、階級ごとに軍で占める地位を区分しました。軍と社会的・経済的な地位を結びつけ、それぞれの階級で100人隊を組織します。100人隊の構成をまとめておきましょう。

騎士階級:18隊 最上級の富裕層(ウマも自分で用意)
第1階級 100,000アッシス 兜、円楯、脛当て、胸当て、槍、剣 現役40隊 退役40隊
第2階級 75,000アッシス 兜、長円楯 脛当て、槍、剣 現役10隊 退役10隊
第3階級 50,000アッシス 兜、長円楯 槍、剣 現役10隊 退役10隊
第4階級 25,000アッシス 長円楯 槍、投槍 現役10隊 退役10隊
第5階級 11,000アッシス 石投げ器、石 現役15隊 退役15隊
定数外 工兵隊2隊、音楽隊2隊

 各々の100人隊には1票の投票権が割り当てられました。見ていただくと分かる通り、騎士階級と第1階級で過半数を制することができる、富裕層に都合の良いシステムです。富裕層ほど層が厚いということは考えられませんから、この組み合わせは社会構成を反映してはいません。

 軍は徴用を意味するレギオーから、レギオンと呼ばれます。

 彼は政治指導者としてだけではなく軍事司令官としても優れていたようで、エトルリア人の都市ウェイーが攻撃を仕掛けてきた際には司令官としてこれを粉砕しています。以後、敢えてローマに挑む都市は無かったと言われるほどですから、圧勝だったのでしょう。

 トゥリウスは都市計画に基づき、城壁を巡らし、道路、広場、排水等のインフラを整えていきます。ディアナ神殿を築いたことでも知られていますから、信仰に篤かったことも分かります。もっとも、ローマ人は(他の地域の同時代人がそうであったのと同じように)深く神々を信じていましたから、タルクィニウスに対して特記するべきことでも無いかもしれません。むしろ、人気取りになったかもしれません。神殿建設は考古学的にも裏付けられているそうです。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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