2016年05月07日

ローマ 建国神話2 ロムルスとレムスは祖父と共に敵を討つ

 オオカミが授乳するシーンを、たまたま複数の牧夫が目にします。そのうちの1人ファウストゥルスが双子を引き取り、育てることにします。彼らにロムルスとレムスの名を与えたのもファウストゥルスです。こうして2人は牧夫として生活していくことになりました。

 ロムルスとレムスを牧夫からローマ建国の立役者へ引き戻すことになるのは、牧夫同士の争いです。

 祖父ヌミトルに従う牧夫たちとファウストゥルスの仲間たちは牧草地を巡って争い続けていました。ある日、ヌミトルの一派はファウストゥルスたちの村を襲います。その日、たまたまロムルスは留守中でしたが、レムスは捕らえられ、拉致されてしまいます。レムスは叔父アムリウスの下へと引き立てられ、裁判にかけられます。アムリウスは刑の執行をヌミトルに任せ、何も知らぬ祖父は孫を自宅に連れ帰りました。

 裁判のくだりは少々奇妙に聞こえるかもしれませんが、ローマでは裁判は民事裁判の色彩が強くかったようです。現代の日本では刑事訴訟として民間の関与が極めて限られた世界で裁判が行われ、量刑が決められ、刑が執行されていきますが、ローマでは何を払えと言ってみたり、刑の執行を関係者に任せたりと、自分たちの揉め事は自分たちで片を付けるようにさせていました。

 帰宅したロムルスは弟が拉致されたことを知っていきり立ち、武装して奪回すべしと主張します。彼の行動を止めたのは、ファウストゥルスでした。育ての親は今こそ出生の秘密を明かす時が来たと、ヌミトルは双子の祖父であると明かしたのです。

 どうしてオオカミが授乳していた赤子をヌミトルの孫であると知ったのかは永遠の謎です。仮に手紙が括りつけられていたとしても、牧夫には読めなかったでしょう。一般人の識字率などゼロに限りなく近い時代ですから、読めたとしたら不思議です。残る可能性は双子を捨てた下手人だったということでしょうが、その場合にはファウストゥルスはアムリウス配下の人物となります。主人の命令をしっていたわけですから、露見は自分の死を意味します。そのようなことをするでしょうか?

 一方、レムスもまた己の出生の秘密を祖父から教えられます。もっとも、レムスはファウストゥルスを実の父と思っていたはずなので、なぜヌミトルがレムスを孫と知ったのかも謎です。

 何はともあれ、ロムルスとレムスとヌミトルは、彼ら一家を苦境に追いやったアムリウスに対して復讐を誓います。一党はアムリウス打倒に成功し、ヌミトルは本来得るべきであった地位に就きます。



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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ローマ1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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