2016年05月02日

ブックガイド31 アレキサンドリア図書館の栄光1

知識の灯台―古代アレクサンドリア図書館の物語 -
知識の灯台―古代アレクサンドリア図書館の物語 -

 アレクサンドリアの図書館の設立から滅亡までを、集った天才たちが成し遂げたことと共に簡潔にまとめているのがこちらの本です。エラトステネスやエウクレイデス、アリスタルコスといった名前は馴染みがないかもしれませんが、彼らの活躍は胸が踊るものです。

 ただ、アレクサンドリア図書館の存続はプトレマイオス朝より更に長いわけですから、それを一冊に纏めることは分量がとても足りないのも事実です。興味が湧いた方は他の科学史の本に当たると良いと思います。


アレクサンドリア図書館の謎―古代の知の宝庫を読み解く -
アレクサンドリア図書館の謎―古代の知の宝庫を読み解く -

 アレクサンドリア図書館は遺構すら見つかっていませんから、どのようなものだったのかも全て伝説から読み取るしかありません。それでも、伝説の中から著者はアレクサンドリア図書館が単一の建物ではなかったということを、先行する研究を含めて紹介してくれています。

 最初に図書館が独立した建物ではなかったと聞いた時には懐疑的だったのに、圧倒的な証拠を前に考えを変えていきます。私も今ではこの結論を受入ざるをえないと思うようになりました。

 図書館で過ごした天才たちではなく、図書館そのものに焦点を当てていますので、科学史より歴史に興味をお持ちの方に向いているかもしれません。


図書館の興亡―古代アレクサンドリアから現代まで -
図書館の興亡―古代アレクサンドリアから現代まで -

 アレクサンドリア図書館は最初の図書館でもなければ最後の図書館でもなく、まして最大の図書館でもありません。しかし、歴史的に見れば、知の世界を切り開く大きな一歩だったのは間違いありません。

 伝説のアレクサンドリア図書館の時代から現代まで、図書館は何を担い、どう変化してきのでしょうか。その一端を垣間見ることができます。下らない本が多い等と(多くの人が思っているであろう)諧謔を交えながら、図書館の変革の歴史がありますので、現代における図書館の意義を考えるのにも役に立つでしょう。


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posted by 仲井 智史 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックガイド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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